【芸能】まさかのGカップに!浜崎あゆみの胸がV字回復していたwwww
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2人組フォークデュオの「ゆず」が4日にリリースしたアルバム『BIG YELL』。
その中の「ガイコクジンノトモダチ」という曲が物議を醸している。
外国の友人は日本への愛を素直に表現できるのに、なぜか日本人の「僕」はためらってしまう――そんな微妙な愛国心を歌った詞に、<国歌はこっそり歌わなくっちゃね 美しい日本>や、<君と見た靖国の桜はキレイでした>などのフレーズが登場するからだ。作詞・作曲は北川悠仁(41)。
◆ネタじゃなくて本気でした
こうした「ゆず」の“ネトウヨ化”に、ジャーナリストの津田大介氏(44)や映画評論家の町山智浩氏(55)も反応を示した。
特に町山氏は<国歌はこっそり歌わなくっちゃね>という一節に注目。「現実は、君が代に起立しない教師は減給されるのに」とツイートし、北川悠仁の認識に異を唱えていた。北川の母親が神道系新興宗教の教祖をしている影響では? とツイートしている人もいた。
もっとも、ポップソングの歌詞を額面通りに受け取るわけにはいかない。実際、SNSでは典型的なネトウヨ像を描いた「皮肉でしょ」と見る人もいた。しかし『音楽と人』(2018年5月号)に掲載された北川悠仁のインタビューを読むと、これが本気だと分かる。
「文章にして読み上げると危険そうな内容も、ポップソングにしちゃえば、何だって歌にできるな」
「自分が大切だと思うことは、ちゃんと伝えたくて」と語り、この曲が愛国心を歌ったものだと認めているのだ。
筆者は、個人の思想についてあれこれ言うつもりはない。立場を明確にしておけば、町山氏のツッコミに共感するけれども、それで北川悠仁を問い詰めたいわけでもないし、そうするほどの価値もないと思っている。
『音楽と人』のインタビュアーは「かなり強い右寄りの思想」を感じたというが、残念ながらここには右も左も思想も政治も存在しないからだ。
◆青年の主張+ほんわかフォーク
それよりも、「ガイコクジンノトモダチ」の退屈さを指摘しておくべきだろう。言葉と音楽のベクトルが無神経なほどに一致してしまっているからだ。
「自分が大切だと思うことは、ちゃんと伝えたくて」という青年の主張そのままの歌詞と、ほんわか泣き笑いさせるフォークサウンド。お涙頂戴の感動ストーリーと大げさなオーケストレーションという組み合わせの「栄光の架橋」同様、ここには詞と曲の間でツッコミを入れあう関係性が欠けているのだ。
ゆえに楽曲の中で健全な軋轢(あつれき)が生じず、北川悠仁の熱い思いが一方通行するのみ。
北川はインタビューで、こう語っている。
「こういう曲調にすることで和みながら聴けるだろうし、聴き進めるうちに“あれ?”という感じで考える気持ちになってくれたらいいなと思いますね」
「この曲調自体がそれを許してくれるというか」
(『Talking Rock!』2018年5月号)
そこで、同じく愛国心をテーマにしたランディ・ニューマン(74・※)の「Follow The Flag」という曲から考えてみたい。自分自身よりも大きな存在に身を委ね、死ぬまで国旗に忠誠を誓う主人公を皮肉る歌詞だ。
※ランディ・ニューマン=『トイ・ストーリー』などの映画音楽で知られ、現代アメリカで最高のソングライターと言われる
ニューマンはそれを国歌のような正しく美しいメロディに乗せて歌いあげるのだ。高揚した歌詞の主人公にわざと寄り添う音楽が、歌詞の批評性を際立たせるのである。
こうした対立関係を端的に表現してみせることこそが政治的な姿勢なのであって、「国旗はタンスの奥に」だとか「靖国の桜」だとかのワードでスタンドプレーを狙うことは児戯とすら呼べない。右翼だとか左翼だとか以前の問題なのである。<文/音楽批評・石黒隆之>