「触らない痴漢」に困惑の声続出 「肩身が狭すぎる…」
「触らない痴漢」という“新たな犯罪”が増えている――。そんな実態を「NEWSポストセブン」が4月2日に報じた。匂いを嗅ぐだけ、目が合っただけで痴漢になる可能性もあるということに、世の男性たちから困惑の声が上がっている。
警察庁の『平成27年版 犯罪白書』によれば、「迷惑防止条例違反の痴漢事犯の検挙件数」および「電車内における強制わいせつの認知件数の推移」は、痴漢への取り締まりの強化や人々の関心の高まりもあってか、いずれも減少傾向にある。
記事では、女性の自己防衛に詳しい安全生活アドバイザーの佐伯幸子氏が、「昨今の自己防衛の高まりで、触られた場合だけでなく、危険を感じたり、不快に感じた時点で『痴漢です』と訴える女性が増えているようです」と指摘。つまり、満員電車で男性の吐息がかかり女性が「匂いを嗅がれた」、何度も目が合ったことで「いやらしい目で見られた」と訴えることで、痴漢の嫌疑がかけられることになるというのだ。
Twitterでは、
“触らない痴漢とか男性側からしたら逃げ場ないやん”
“触れる等直接的なものはアウトだけどこの時期花粉症で鼻をすする方もいるし、匂いを嗅ぐ仕草で痴漢って行き過ぎじゃないかと。電車利用する男性の肩身が狭すぎる。”
と困惑する声が多数寄せられている。さらに、
“女性専用車両などの問題も聞くが、目隠しして両手万歳で電車に乗る事になるのか…。”
“完全に車両を男性専用、女性専用、ファミリー、カップル専用に分けるとか、マイカー(2輪、自転車)で移動するしか無いんじゃないかと思えてくる。”
と、皮肉交じりに具体的な対策について言及する声も上がっている。
3月23日に放送されたバラエティ番組『じっくり聞いタロウ』(テレビ東京系)でも、「触らない痴漢」を取り上げていた。元埼玉県警鉄道警察隊長の澤登真珠枝氏が、電車の揺れで自然に接触したように偽装したり、匂いを嗅いだりといった行為が増えていると説明。それらの行為は検挙の対象になり得るという。
満員電車は痴漢冤罪のリスクがあり、疑われないように注意深く行動を取る男性も多い今。しかしながら、「触らない痴漢」がまかり通るようなれば、対策が困難を極めることは必至だ。
(山中一生)
■関連リンク
「触らない痴漢」 決め手は女性側が不快と思うかどうか
http://www.news-postseven.com/archives/20180402_663803.html
平成27年版 犯罪白書
http://hakusyo1.moj.go.jp/jp/62/nfm/n62_2_6_2_1_1.html
(出典 news.nicovideo.jp)
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